のんびり屋さんのお片付け相談室【きままなブログ】

価値観の違う家族と暮らすメリット

日々思うこと

価値観なんてみんな違う

現在46歳。それなりにいろいろな人と出会ってまいりましたが、自分と「価値観が全く同じ!!」という人にい未だ出会ったことがありません。

居たら会ってみたいですが、きっとつまらないと思います。

そもそも、わたしの価値観すらどんどん変化しており、昔の自分とすら趣味が合わないです。結婚相手の条件や、離婚理由としてもよく語られる「価値観の一致と不一致」。

もちろんできるだけ価値観が合う人と一緒に暮らす方が楽で幸福感が強いでしょう。でも違うなりのメリットもある!と考えないとやっていられません。現在のわたしなりの解釈を書いてみたいと思います。お時間ありましたらお付き合いください。

わたしが考える価値観の違う家族を暮らすメリット4つ

1◎価値観の違う人への免疫ができる

2◎価値観の違う人といると面白い

3◎お互いに歩み寄ることで視野が広がる

4◎偏りがちな価値観のバランスがとれる

メリット1◎価値観の違う人への免疫ができる

話はさかのぼり。わたしが子どもの頃の話を少ししましょう。よくある家庭の事情でわたしは三歳のころから血のつながらない父に育てられました。もともと血縁関係があるからこその遺伝的な要素は全くありません。なので感覚的に「不思議と好みが似ているなぁ」ということは皆無。

育ての父はいい意味でも悪い意味でも「変人」だったのでそれはそれはものすごく変わった価値観の人と一緒に暮らしておりました。この父の変人さは46年生きてきた今でもダントツ1番です。だからこそ、今であればものすごく面白い酒飲み友達になれるだろうと思うのですが…なんせわたしは子どもでした。

白いモノでも父が黒だと言えば黒。そのような環境で23歳まで過ごしました。わたしの考え、価値観なんて完全無視の環境で大人になったわけです。

高校生になるとスーパーやクリーニング屋さんでアルバイトを始めました。どこへ行っても、大人の人達がとても優しく常識的です。普通に話が通じますし、とても優しく好意的なのです。「これは白ですよね?」というと「白だね!」と返事が返ってくる感じといいましょうか。

うちの父と比べるとなんともスムーズ…そう感じるのです。そういった意味では知らず知らずのうちに自分と価値観の違う人への「免疫」ができていたのでしょう。これは社会に出てからも今もずっと私を守ってくれている無くならない「免疫」だと感じています。これは育ての父からの思いがけないプレゼントでした。

メリット2◎価値観の違う人といると面白い

さて。そんなわたしも、父が亡くなったあと、少しずつ自分の好きなモノや好きな事が明確になり。自分なりの価値観ができてきました。

そんな中結婚した夫。

育ての父と違って、穏やかでおおらかで全然怒鳴り声を上げない…それだけでもう、充分幸せです。いつか豹変してしまうのだろうか?そんな不安をよそに平和なまま16年が経過しました。

穏やかにのんびり暮らしたい、共通の趣味が昼寝と晩酌と散歩。という意味では価値観が一致しているのでしょう。それだけで充分な価値観の一致です。

もちろん。価値観が違うなぁと感じることも多々あります。

夫と付き合い始めたころの話です。車に乗ってドライブしてるとき、わたしは音楽を聴いたり景色を見たり。基本的にぼ~っとしています。

そんな中、突然クイズが始まります。

「今時速60キロで走ってるでしょ?45キロ先ということは何時何分に着く?」

確かに、昔そんな計算を習った気がする。でもそんなこと現実計算したことも考えたことなかった。だってナビに時間出ているし!!

以前のマンションでは帰宅する夫と待ち合わせてよく夜散歩に行っておりました。

わたしが月を眺めて「もう少しで満月だなぁ~」なんてぼんやり考えていると、夫が突然歩くスピードを上げることがありました。

何ということでしょう。わたしが月を眺めている間、夫は信号を見ているのです。あと何秒くらいで信号が変わるからあそこまで歩いておかないと!と考えているのです。ビックリです。

車のナンバープレート。ゾロ目を見つけるとやったぁ!いいことが起るかも。とワクワクするわたし。夫は子どものころ、ナンバープレートの数字を足したり引いたり掛けたり割ったりして10にするという遊び!?をずっとやっていたそうです。今でも常に計算しているみたい。それが遊びとか理解できない…

これはほんの一例ですが、同じことをしていても、見ていても、全然違うことを考えている。これはとても面白いことです。

メリット3◎お互いに歩み寄ることで視野が広がる

スーパーに買い物に行っても選び方が違います。夫は値段をグラムで割ってお得感を常に計算!わたしは整理収納の意味でも好きなモノを少量サイズで買いたい。洗剤も調味料もトイレットペーパーもたくさん買っても入れる場所がない!

この辺りはわたしが整理収納を仕事にしたあたりからずいぶん合わせてくれるようになり、今では大容量サイズを購入するときも入れる場所があるかどうかを考えてくれるようになりました。

夫はモノをとても大事にする価値観の持ち主です。エコについての興味もとてもあります。ですのでなんでも捨ててしまえばスッキリ!というわたしの考えとはやはり違います。

引っ越しに伴い、わたしはかなりの所に踏み込み、自分のモノは最小限以下に減らしました。でもやはりその価値観を夫に強要するのは違います

わたしのスッキリ暮らしたい要望と夫のモノを大事にしたい要望。そして新居の収納の大きさ…二人で話し合った結果。

マンションの近くに小さな倉庫を借りました。そこに夫の普段使わないけれども捨てたくないモノを入れています。湿度計や温度計、小さな椅子を置いて。秘密基地みたいでなかなか楽しいみたいですよ。

メリット4◎偏りがちな価値観のバランスがとれる

わたしは「風水片付け」をお伝えする認定講師を仕事にしておりますが、夫は非科学的なことについて全く興味がありません。でも否定もしません。

それはきっと、わたしが楽しそうに掃除や片付けをしているだけなのでデメリットがないからでしょう。ズボラで面倒くさがり屋のわたしが「玄関やトイレを毎日掃除をするといい」なんていいながら、せっせと掃除している。「枕カバーを毎日洗濯すると出世するらしいよ」なんて洗濯もせっせとしている。これを止める道理がありません。

しかもついには仕事にまでしてしまいました。今では応援してくれているようです。ただ、これで壺だ水晶だと散財し始めたらストップがかかると思います。

わたしはおおざっぱ。夫は細かいです。わたしは今でこそ整理収納や片付けを仕事にしておますが、「キレイ風」に整えるのは得意なのですが、「四角い所は丸く掃く」タイプ…いまだに掃除は夫の方が得意です。

気づけば夫が細か~いところをせっせときれいにしてくれています。例えば掃除機のブラシに絡まった髪の毛とか。キッチン巾木の奥の方とか…新婚の頃はイヤミ?と喧嘩になったこともありましたが、今では感謝しかありません。子ども2人にはどうやら私のおおざっぱが遺伝したようなので、我が家のキレイを保つために夫は欠かせません。

わたしは風水をはじめ、神社参拝も好きですし、占いも好きですし、目に見えない世界の話も好きです。娘とは一緒に楽しめていてゾロ目を見て喜んだり、月を見たり、楽しんでいます。

一方、夫と息子は現実主義者でそういった不思議現象には懐疑的

息子に至ってはあからさまに否定してくることもあります。

でもそれでがいいと思っています。風水でも「陰と陽」はどちらがいいというわけではなく、陰と陽のバランスが取れた状態「中庸」がいいとされています

ついついふわふわしがちなわたしを、現実的な世界にとどめてくれるのが夫であり息子。これでようやくわたしも中庸が保てているのです。

価値観の違う家族を暮らすメリットまとめ

いかがだったでしょうか。価値観の違う家族との暮らし。時にイラっとしたり、気が合わない!と腹が立つこともあるでしょう。でも、やはり同じ価値観の人はいませんし、違うからこその楽しさや発見、メリットがあります。みなさんも探してみてくださいね。

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